糖尿病

2026年7月作成

糖尿病とは

糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)をうまく細胞に取り込めなくなることで、血糖値が高い状態が続く慢性疾患です。
高血糖の状態が長期間続くと、血管が損傷され、全身のさまざまな臓器に悪影響を及ぼします。そのため、糖尿病と診断された場合は、血糖値を適切にコントロールし、合併症を予防することが重要です。
 糖尿病の特徴
糖尿病の大きな特徴は、初期症状がほとんどないことです。
そのため、気づかないうちに病気が進行してしまうことが多く、「サイレントキラー」とも呼ばれます。
進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な合併症を引き起こし、寿命にも影響を及ぼす可能性があります。

糖尿病の種類

2型糖尿病

日本の糖尿病患者の約95%以上がこのタイプです。
― 主な原因
加齢(特に40歳以上)
運動不足
食べ過ぎ・早食い
肥満
不規則な食生活
ストレス
遺伝的要因
これらが重なることで、インスリンの分泌低下や働きの低下(インスリン抵抗性)が起こります。
― 主な症状
初期は無症状ですが、進行すると以下の症状がみられます。
手足のしびれや痛み
傷が治りにくい
頻尿
感染症にかかりやすい
性機能の低下(EDなど)

1型糖尿病

膵臓のインスリンを作る細胞が壊れることで発症し、インスリンがほとんど分泌されなくなります。
― 主な症状
強いのどの渇き
急激な体重減少
頻尿
強い疲労感
進行すると、吐き気や意識障害など命に関わる状態になることもあります。治療にはインスリン注射が必要です。

糖尿病の主な合併症

動脈硬化(心臓病・脳卒中)

糖尿病では血管が傷つきやすく、動脈硬化が進行します。これにより、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。

糖尿病神経障害

手足の神経が障害され、しびれや痛み、感覚の低下が起こります。進行すると、足の潰瘍や壊疽につながることもあります。

糖尿病網膜症

目の網膜の血管が傷つき、進行すると視力低下や失明につながります。自覚症状が少ないため、定期的な眼科検査が重要です。

糖尿病腎症

腎臓の機能が低下し、進行すると人工透析が必要になることがあります。早期発見のためには定期検査が欠かせません。

糖尿病の治療

糖尿病の治療は、(1)食事療法(2)運動療法(3)薬物療法(内服・注射)の3つを基本として行います。
糖尿病は完治が難しい病気のため、血糖値を適切にコントロールし、合併症を予防しながら長く付き合っていくことが大切です。そのためには、無理のない方法で治療を継続することが重要です。
 治療の目標

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血糖コントロールの指標として、「HbA1c(ヘモグロビンA1c)」という検査値が用いられます。
これは過去1~2か月のの平均的な状態を反映する指標で、治療の重要な目安となります。

食事療法

糖尿病治療の基本は食事です。以下の点を意識しましょう。

適正なカロリーを守る(腹八分目を心がける)
1日3食、規則正しく食べる
よく噛んで、ゆっくり食べる
主食・主菜・副菜をバランスよく摂る

また、野菜など食物繊維を先に食べ、炭水化物を後に食べることで、血糖値の上昇を緩やかにできます。
※食事制限は必ず医師と相談のうえ行いましょう。

運動療法

運動は血糖値の改善に効果的です。特に有酸素運動を中心に行います。

― おすすめの運動
ウォーキング
軽いジョギング
自転車
水泳
目安は週3回・1回20~40分程度です。継続することが最も大切なため、無理のない範囲で行いましょう。
日常生活の中で体を動かす(階段の利用、掃除、買い物など)ことも有効です。

注意点
  • 運動前後はストレッチを行う
  • 体調に合わせて無理をしない
  • 医師の指導のもとで開始する

薬物療法

食事や運動だけで血糖コントロールが難しい場合は、飲み薬やインスリン注射による治療を行います。
薬物療法を行う場合でも、生活習慣の改善を継続することが重要です。医師の指示に従い、自己判断で中止や変更をしないようにしましょう。

継続しやすい方法で、無理なく治療を続けることが、合併症を防ぐための最も大切なポイントです。
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