
2026年7月作成
不整脈とは
不整脈とは、脈の異常の総称で、以下のような状態を指します。
脈が飛ぶ・乱れる
不規則になる
脈が速くなる(頻脈)
脈が遅くなる(徐脈)
不規則になる
脈が速くなる(頻脈)
脈が遅くなる(徐脈)
心臓は、電気信号によって一定のリズムで拍動していますが、この電気の発生や伝わり方に異常が起こることで、不整脈が生じます。
不整脈の中には、特に治療を必要とせず経過観察でよいものもありますが、心房細動のように、脳梗塞や心不全など重大な病気につながる場合もあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
不整脈の中には、特に治療を必要とせず経過観察でよいものもありますが、心房細動のように、脳梗塞や心不全など重大な病気につながる場合もあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
心房細動とは

心房細動は、不整脈の一種です。
心臓は、右心房・右心室・左心房・左心室の4つの部屋で構成されており、それぞれが連動して規則正しく収縮と拡張を繰り返すことで、血液を全身へ送り出しています。しかし心房細動では、心房が小刻みに震えるように動き、心拍のリズムが乱れます。その結果、心臓の働きが低下し、血液を効率よく送り出すことができなくなります。
心臓は、右心房・右心室・左心房・左心室の4つの部屋で構成されており、それぞれが連動して規則正しく収縮と拡張を繰り返すことで、血液を全身へ送り出しています。しかし心房細動では、心房が小刻みに震えるように動き、心拍のリズムが乱れます。その結果、心臓の働きが低下し、血液を効率よく送り出すことができなくなります。
さらに、血液の流れが滞ることで心房内に血栓(血のかたまり)ができやすくなり、それが脳の血管に詰まると脳梗塞を引き起こす可能性があります。また、心臓への負担が続くことで心不全の原因となることもあります。
脈拍の正常値

一般的に、成人の安静時の脈拍数は1分間に60~100回が正常とされています。ただし、脈拍には個人差があり、その日の体調や運動、精神状態などによって変動します。
運動中や緊張しているときには、一時的に100回を超えることもありますが、安静時にこの範囲を外れる場合は注意が必要です。
安静時の脈拍が60回未満、または100回を超える状態が続く場合には、何らかの異常が隠れている可能性があります。日頃から脈拍を把握し、早期に異常に気づくことが大切です。
運動中や緊張しているときには、一時的に100回を超えることもありますが、安静時にこの範囲を外れる場合は注意が必要です。
安静時の脈拍が60回未満、または100回を超える状態が続く場合には、何らかの異常が隠れている可能性があります。日頃から脈拍を把握し、早期に異常に気づくことが大切です。
脈拍が100以上の場合(頻脈)
脈拍が1分間に100回以上の状態を「頻脈」といいます。頻脈の主な原因には、以下のようなものがあります。
運動や身体活動、緊張やストレス
発熱・感染症・貧血などによる体の負担の増加
不整脈や心筋症などの心臓の病気
発熱・感染症・貧血などによる体の負担の増加
不整脈や心筋症などの心臓の病気
高血圧や甲状腺機能亢進症などの内分泌異常
薬の副作用(交感神経刺激薬など)
一時的なものであれば問題ない場合もありますが、動悸や息切れ、めまいなどの症状を伴う場合や、頻脈が続く場合は、医療機関での検査をおすすめします。
不整脈の症状
動悸がする
脈が異常に速い
脈が異常に遅い
脈が異常に速い
脈が異常に遅い
脈が飛ぶ
脈が不規則になる
胸が苦しい
脈が不規則になる
胸が苦しい
吐き気
嘔吐
呼吸困難
疲労感、倦怠感がある
失神
めまい など
嘔吐
呼吸困難
疲労感、倦怠感がある
失神
めまい など
不整脈の原因
不整脈は、さまざまな要因によって起こります。主な原因としては、以下のようなものがあります。
心臓の病気
心筋梗塞/心筋症(拡張型・肥大型など)/弁膜症
その他の疾患
高血圧/甲状腺の病気/肺の病気
生活習慣・体調
加齢/疲労や睡眠不足/ストレス/飲酒 など
心筋梗塞/心筋症(拡張型・肥大型など)/弁膜症
その他の疾患
高血圧/甲状腺の病気/肺の病気
生活習慣・体調
加齢/疲労や睡眠不足/ストレス/飲酒 など
不整脈の中には経過観察で問題ないものもありますが、放置すると命に関わる場合もあるため、気になる症状がある場合は早めの受診が重要です。
不整脈の主な種類と特徴
期外収縮
通常とは異なるタイミングで脈が打つ不整脈です。
「脈が飛ぶ」「一瞬止まったように感じる」といった違和感が出ることがあります。
多くは心配のない不整脈ですが、心臓病が背景にある場合もあるため注意が必要です。
「脈が飛ぶ」「一瞬止まったように感じる」といった違和感が出ることがあります。
多くは心配のない不整脈ですが、心臓病が背景にある場合もあるため注意が必要です。
洞不全症候群
心臓のリズムを作る「洞結節」の働きが低下し、脈が速くなったり、遅くなったり、一時的に止まったりすることがあります。
ふらつきや失神を起こすことがあり、症状が強い場合はペースメーカー治療が検討されます。
ふらつきや失神を起こすことがあり、症状が強い場合はペースメーカー治療が検討されます。
房室ブロック
心房から心室へ電気がうまく伝わらなくなり、脈が遅くなる状態です。
軽度であれば問題ないこともありますが、重度の場合は命に関わることがあり、適切な治療が必要です。
軽度であれば問題ないこともありますが、重度の場合は命に関わることがあり、適切な治療が必要です。
脚ブロック(右脚・左脚)
心臓の電気の通り道に異常が生じた状態です。
右脚ブロック:比較的軽度なことが多いが、心臓疾患の有無の確認が必要です。
左脚ブロック:心臓病が背景にある可能性がより高く、注意が必要
右脚ブロック:比較的軽度なことが多いが、心臓疾患の有無の確認が必要です。
左脚ブロック:心臓病が背景にある可能性がより高く、注意が必要
WPW症候群・発作性上室性頻拍
生まれつき余分な電気の通り道があることで、突然脈が速くなる不整脈です。
動悸が繰り返される場合は、カテーテル治療が検討されることがあります。
動悸が繰り返される場合は、カテーテル治療が検討されることがあります。
心房細動・心房粗動
心房の電気信号が乱れ、脈が不規則になる不整脈です。
血栓ができやすく、脳梗塞の原因となるため、薬やカテーテル治療による管理が重要です。
血栓ができやすく、脳梗塞の原因となるため、薬やカテーテル治療による管理が重要です。
不整脈の治療

不整脈の治療は、症状や原因、重症度に応じて適切な方法が選択されます。
主な治療法には、薬物療法・カテーテル治療・デバイス治療(ペースメーカーやICD)があります。
薬物療法
薬を用いて心拍の乱れを整え、不整脈を抑える治療です。
また、心房細動などで脳梗塞のリスクが高い場合には、血液を固まりにくくする薬(抗凝固薬)を使用することもあります。
また、心房細動などで脳梗塞のリスクが高い場合には、血液を固まりにくくする薬(抗凝固薬)を使用することもあります。
症状別の治療
症状 | 治療内容 |
徐脈(脈が遅い場合) | 脈が遅くなる「徐脈」に対しては、ペースメーカー治療が行われます。 ペースメーカーは、心臓に電気刺激を送る装置で、規則的な心拍を保つ役割があります。手術は局所麻酔で行われることが多く、術後は比較的制限の少ない生活を送ることが可能です。 |
頻脈(脈が速い場合) | 脈が速くなる「頻脈」の治療には、主に以下の方法があります。 抗不整脈薬による治療 抗凝固薬の使用(血栓予防) カテーテルアブレーション治療 カテーテルアブレーションは、不整脈の原因となる異常な電気回路を焼灼することで、根本的な改善を目指す治療です。 また、心室頻拍や心室細動など、突然死の危険がある不整脈の場合には、ICD(植込み型除細動器)による治療が検討されます。 |
AED(自動体外式除細動器)について

心室細動などにより心停止状態に陥った場合、AEDを用いて電気ショックを与えることで心臓の働きを回復させることが可能です。
AEDは自動的に状態を判断し、音声で操作を案内してくれるため、一般の方でも使用できる装置です。現在は多くの公共施設に設置されており、いざという時に備えて使用方法を知っておくことが大切です。
AEDは自動的に状態を判断し、音声で操作を案内してくれるため、一般の方でも使用できる装置です。現在は多くの公共施設に設置されており、いざという時に備えて使用方法を知っておくことが大切です。
頻脈とは
頻脈とは、通常よりも脈拍が速くなる状態を指し、一般的に1分間の心拍数が100回以上の場合をいいます。
頻脈になると、心臓が十分に血液を送り出せなくなり、以下のような症状が現れることがあります。
動悸(ドキドキする感じ)
胸の不快感
吐き気
冷や汗
めまいや意識が遠のく感じ
さらに症状が強くなると、心臓のポンプ機能が低下し、血液を全身に送れなくなることで、重篤な状態に陥ることもあります。
胸の不快感
吐き気
冷や汗
めまいや意識が遠のく感じ
さらに症状が強くなると、心臓のポンプ機能が低下し、血液を全身に送れなくなることで、重篤な状態に陥ることもあります。
