狭心症・心筋梗塞

2026年7月作成

狭心症・心筋梗塞とは

狭心症とは

狭心症とは、心臓に血液を送る冠動脈が狭くなり、心筋に十分な酸素や栄養が届かなくなることで起こる病気です。

主な原因は動脈硬化で、血管の壁の内部に脂質などがたまることで血管が狭くなり、血流が悪くなります。その結果、一時的に心筋が酸欠状態となり、胸の痛みや圧迫感などの症状が現れます。

下記の項目に当てはまる方は、動脈硬化が進みやすく、狭心症のリスクが高まるとされています。狭心症は放置すると、心筋梗塞など重篤な心疾患へ進行する可能性があります。適切な治療が必要となりますので、下記項目に1つでも該当する方や、症状に心当たりがある方は、ぜひ当院までご相談ください。
高血圧
脂質異常症
糖尿病
肥満(メタボリックシンドローム)
喫煙習慣
飲酒量が多い
家族に心臓病の既往がある

心筋梗塞とは

心筋梗塞とは、心臓に血液を送る冠動脈が詰まり、心筋に十分な酸素や栄養が届かなくなることで、心筋の一部が壊死してしまう病気です。

心筋梗塞では、以下のような症状が突然現れることがあります。
強い胸の痛み(締め付けられるような痛み)
背中・肩・腕・あごなどへの痛みの広がり
息切れ
冷や汗
吐き気・嘔吐
症状は数分から数時間続くことがあり、安静にしても改善しないのが特徴です。
心筋梗塞は命に関わる緊急性の高い病気です。
発症後の対応が遅れるほど心臓へのダメージが大きくなるため、早期の対応が極めて重要です。「いつもと違う強い胸の痛み」や「長く続く症状」がある場合は、ためらわずに医療機関を受診する、または救急要請を行いましょう。

狭心症と心筋梗塞の違い

狭心症と心筋梗塞は、いずれも心臓に血液を送る「冠動脈」の異常によって起こる病気ですが、心筋の酸素不足(酸欠)の状態が一時的(狭心症)か持続的(心筋梗塞)かという点に大きな違いがあります。

狭心症の種類

狭心症は、症状の現れ方や原因によって主に以下の4つのタイプに分類されます。

労作時狭心症

運動や身体活動時に起こる狭心症です。
階段の昇り降りや軽い運動時に、胸の痛みや圧迫感、息苦しさが現れます。運動により心臓の酸素需要が増えることで、狭くなった冠動脈では十分な血液を供給できず、症状が出現します。安静にすることで症状がおさまるのが特徴です。

安静時狭心症(冠攣縮性狭心症)

安静時や就寝中に起こる狭心症です。
冠動脈が一時的にけいれん(スパズム)を起こして狭くなり、血流が低下することで症状が現れます。原因は完全には解明されていませんが、動脈硬化との関連があると考えられています。

安定狭心症

症状の出方が比較的一定している狭心症です。
動脈硬化によりできたプラーク(粥腫)が厚い膜に覆われているため、血管が急に閉塞するリスクは比較的低いとされています。運動やストレスなどの負荷時に症状が現れ、安静にすると改善するのが特徴です。

不安定狭心症

症状が不安定で、重症化のリスクが高い狭心症です。
プラークの表面が薄く破れやすいため、血栓が形成されやすく、心筋梗塞になる可能性が高い疾患です。その結果、心筋梗塞へ移行する危険性が高いとされています。安静時にも症状が現れる、これまでより軽い負荷で症状が出る、頻繁に発作が起こるといった場合は注意が必要です。

狭心症・心筋梗塞の検査

狭心症や心筋梗塞の診断には、症状や状態に応じてさまざまな検査を組み合わせて行います。
種類
内容
心電図検査
心臓の電気的な活動を記録する基本的な検査です。
不整脈や心筋虚血の有無を確認することができます。
運動負荷心電図検査
運動を行いながら心電図を記録する検査です。
運動によって心臓に負荷をかけ、意図的に狭心症の症状を引き出します。発作時の症状と心電図の変化が一致することで、狭心症の診断に役立ちます。
安静時に異常がなくても、運動時に心筋虚血のサインが現れる場合は、狭心症が疑われます。
24時間心電図(ホルター心電図)検査
小型の心電計を装着し、日常生活を送りながら24時間連続で心電図を記録する検査です。
発作が起こるタイミングを捉えられる可能性がありますが、検査中に症状が出ない場合は診断が難しいこともあります。
胸部レントゲン検査
心臓や肺の状態を確認する検査です。
狭心症や心筋梗塞の直接的な診断には用いませんが、心臓の大きさや肺の状態を把握することで、心不全などの関連疾患の評価に役立ちます。また、胸痛が心臓以外の原因かどうかの判断にも有用です。
心臓超音波(心エコー)検査
心臓の形や動きを観察することができる重要な検査です。
弁膜症や心筋の動きの異常を確認できるほか、心筋梗塞が起きている場合には、心臓の動きの低下を捉えることができます。ただし、狭心症は発作がない状態では異常が見つかりにくいことがあります。
血液検査
血液検査では、心臓の筋肉の損傷や動脈硬化のリスクを評価します。
特に心筋梗塞では、心筋が壊れることで特有の数値異常が現れることがあります。また、コレステロールや血糖値などを確認し、原因やリスクを把握します。
家族に心臓病や脳梗塞の既往がある
寒いときや運動時など、特定の状況で歯が痛む
高血圧・糖尿病・肥満・喫煙などのリスクがある
歯科で原因が特定できない

このような症状がある場合は、早めに医療機関での検査をおすすめします。
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