
2026年7月作成
気管支喘息の特徴
気管支喘息は、気道(気管支)が慢性的に炎症を起こし、さまざまな刺激によって気道が狭くなることで、発作的に症状が現れる病気です。
主な症状には、以下のようなものがあります。
主な症状には、以下のようなものがあります。
呼吸困難
咳
ゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)
咳
ゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)
これらの症状は、夜間から早朝にかけて悪化しやすい特徴があります。
軽い場合には自然に改善することもありますが、症状に応じた適切な治療が必要となります。
運動誘発性喘息

運動をきっかけに発作が起こるものを「運動誘発性喘息」といいます。
運動時には呼吸量が増え、冷たく乾燥した空気を多く吸い込むことで気道が冷やされ、狭くなりやすくなります。その結果、喘息発作が生じます。
多くの場合、症状は20~30分程度で改善しますが、症状が強い場合は治療が必要となることもあります。
― 予防のポイント
運動前のウォーミングアップ
マスクの着用
医師の指示による吸入薬の使用
マスクの着用
医師の指示による吸入薬の使用
アスピリン喘息

アスピリンや、同様の作用を持つ薬(非ステロイド性消炎鎮痛薬)によって引き起こされる喘息発作を「アスピリン喘息」といいます。
これらの薬は、解熱剤や鎮痛剤、風邪薬、湿布や外用薬などに含まれていることがあります。
小児では少ないものの、成人では一定の割合で見られるため注意が必要です。
これらの薬は、解熱剤や鎮痛剤、風邪薬、湿布や外用薬などに含まれていることがあります。
小児では少ないものの、成人では一定の割合で見られるため注意が必要です。
気管支喘息の検査
気管支喘息の診断や状態の評価には、複数の検査を組み合わせて行います。
種類 | 内容 |
肺機能検査 | 呼吸の状態を調べる基本的な検査です。 「1秒率」という指標を測定し、息を勢いよく吐き出したときの最初の1秒間の空気量の割合を確認します。 70%以上が正常であり、気管支喘息では発作時にこの値が低下します。 |
気道可逆性試験 | 気管支の広がりやすさを調べる検査です。 気管支拡張薬(吸入薬)を使用した後に肺機能を再度測定し、改善がみられるかを確認します。 気管支喘息では、薬によって肺機能が改善する特徴があります。 |
ピークフロー測定 | 息を強く吐いたときの空気の流れの速さを測定する検査です。 専用の測定器(ピークフローメーター)を使えば、自宅でも簡単に測定でき、日々の状態管理に役立ちます。 |
血液検査 | アレルギーの状態を調べる検査です。 IgE(アレルギーに関わるタンパク質)、好酸球などを確認し、アレルギー体質の有無や原因(アレルゲン)を調べます。 |
喀痰検査 | 痰を調べる検査です。 痰の中の好酸球の増加や、炎症やアレルギーに関連する物質の有無を確認します。 |
気管支喘息の治療

気管支喘息の治療は、気道の炎症を抑えることと、狭くなった気管支を広げることを目的に行います。
主に以下の薬を組み合わせて使用します。
吸入ステロイド薬(気道の炎症を抑える)
抗アレルギー薬
気管支拡張薬(気道を広げる)
症状が安定している状態が2~3か月続いた場合には、医師の判断のもとで薬の減量を検討します。
ただし、自己判断で薬を中断すると再発や悪化の原因になるため、必ず医師の指示に従いましょう。
主に以下の薬を組み合わせて使用します。
吸入ステロイド薬(気道の炎症を抑える)
抗アレルギー薬
気管支拡張薬(気道を広げる)
症状が安定している状態が2~3か月続いた場合には、医師の判断のもとで薬の減量を検討します。
ただし、自己判断で薬を中断すると再発や悪化の原因になるため、必ず医師の指示に従いましょう。
種類 | 作用 |
気管支拡張薬 | 気道を広げ、呼吸を楽にする薬です。
|
吸入ステロイド薬 | 気道の炎症を抑え、発作を予防する治療の中心となる薬です。 内服や点滴で長期間使用する場合には副作用に注意が必要ですが、吸入薬の場合は比較的副作用が少ないとされています。吸入後にうがいを行うことで、声のかすれや口内炎などの副作用を軽減できます。 |
抗アレルギー薬 | アレルギー反応を抑える薬です。 吸入ステロイド薬が治療の主体であり、抗アレルギー薬は補助的に使用されます。 |
抗IgE抗体薬 | アレルギーに関与するIgEの働きを抑える薬で、主に重症の喘息に対して使用されます。 |
妊娠・出産と気管支喘息

もともと喘息のある方が妊娠した場合、その後の症状の変化は「改善する」「変わらない」「悪化する」がほぼ同じ割合でみられます。ただし、症状が悪化するケースの中には、「妊娠中に薬を使用することへの不安」から、自己判断で治療を中断してしまうことが原因となっている場合も少なくありません。
適切な治療と管理を行っていれば、妊娠そのものが喘息を悪化させることは多くないとされています。
適切な治療と管理を行っていれば、妊娠そのものが喘息を悪化させることは多くないとされています。
妊娠中の注意点
妊娠中であっても、自己判断で薬を中止することは避けましょう。喘息のコントロールが不十分になると、母体だけでなく胎児にも影響を及ぼす可能性があります。
そのため、主治医とよく相談しながら、安全に使用できる薬を用いて適切な治療を継続することが大切です。
そのため、主治医とよく相談しながら、安全に使用できる薬を用いて適切な治療を継続することが大切です。
