動悸

2026年7月作成

動悸とは

動悸とは、心臓の拍動を普段とは違う形で強く感じる状態を指します。感じ方にはいくつかのパターンがあり、「ドキドキと速く感じる」「ドクンドクンと強く感じる」「ドキッと一瞬詰まるように感じる」などがあります。
動悸は一時的なものも多いですが、心筋梗塞や狭心症、不整脈などの心臓疾患の初期症状として現れることもあるため、注意が必要です。

受診を検討すべき症状

動悸に加えて、脈が速すぎる(頻脈)または遅すぎる(徐脈)脈が不規則に乱れるといった症状がある場合は、早めに循環器内科を受診することが重要です。適切な検査や治療により、将来的な重篤な発作を防げる可能性があります。

動悸の主な原因

動悸は、緊張ストレス運動飲酒などをきっかけに起こることがあります。これは、体が興奮状態になることで交感神経が活発に働き、心拍数が上がるためです。
人の体には、活動時に働く交感神経と、安静時に働く副交感神経があり、このバランスが崩れることで動悸などの症状が現れることがあります。

動悸のタイプと考えられる病気

 ドキドキと速く感じる動悸
最も多くみられるタイプで、一時的に起こることもありますが、以下のような病気が関係している場合があります。

頻脈性不整脈

脈が通常より速くなる不整脈で、1分間に120回以上になることもあります。動悸のほか、息切れやめまいを伴うことがあります。

甲状腺機能亢進症

ホルモンの分泌が過剰になることで代謝が高まり、動悸や発汗、だるさなどの症状が現れます。
 ドクンドクンと強く感じる動悸(遅い脈)
脈拍が遅い状態では、十分な血液を全身に送れなくなり、強く鼓動を感じることがあります。めまいや息切れ、重症の場合は失神を伴うこともあります。

徐脈性不整脈

1分間の脈拍が60回未満に低下する状態で、心拍数の低下によりさまざまな症状が現れます。
 脈が乱れる動悸
心臓のリズムが不規則になる場合は、不整脈が疑われます。

徐脈頻脈症候群(洞不全症候群など)

脈が速くなったり遅くなったりを繰り返す状態で、加齢などにより心臓の電気の伝わり方が不安定になることが原因とされています。進行すると息切れや失神などを引き起こすこともあります。

動悸の診断

動悸の診断では、症状がいつから始まったのか、現在も続いているのか、どのようなタイミングで起こるのかといった経過を詳しく確認することが重要です。
診察では、血圧や脈拍などのバイタルサインを測定し、聴診によって心臓の音に異常がないかを確認します。また、むくみやまぶたの状態などもあわせて観察し、全身の状態を評価します。

これらの結果から心臓の病気が疑われる場合には、さらに詳しい検査を行います。心電図や心エコー検査によって心臓の働きや血流の状態を確認するほか、24時間心電図(ホルター心電図)で日常生活中の心拍を記録したり、運動中の変化を調べたりすることもあります。

一方で、心臓以外の原因が考えられる場合には、血液検査や甲状腺ホルモンの測定を行い、全身の状態を総合的に評価します。
種類
内容
心エコー(超音波)検査
超音波を用いて心臓の構造や動きをリアルタイムで確認する検査です。
心臓のポンプ機能や筋肉の厚み、弁の状態、血流の異常などを評価することができます。痛みがなく、放射線を使用しないため、体への負担が少ない検査です。
頸動脈エコー検査
超音波首の動脈(頸動脈)の状態を調べる検査です。
動脈硬化によるプラーク(脂質の塊)の有無や血管の狭窄を確認し、脳梗塞のリスク評価に役立ちます。
心電図(ホルター心電図)検査
心臓の電気的な活動を記録する検査で、不整脈や心拍リズムの異常を調べます。
24時間装着することで、日常生活の中で起こる一時的な異常も捉えることが可能です。
胸部X線検査
胸部のレントゲン撮影により、肺の状態だけでなく、心臓や大血管の異常も確認します。
心臓の大きさや心不全による肺のうっ血、胸水の有無などを評価することができます。
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